2013年5月6日月曜日

   木綿とカフェ

 
駅前のカフェに毎朝新聞を持って通っている。銀行の1階のコーナーにあるこのカフェは100席ほどが広々と見渡せる明るく開放的な雰囲気のお店である。殆どの客が常連で、ブレンドコーヒーが230円と格安なのも年金生活者の私には有難いことだ。客同士顔見知りであってもお互い会釈を交わす程度で暗黙の心くばりでひと時を過ごします。しかし時には数人のおばちゃんグループが勝手にテーブルを引き寄せて集まり、声高に談笑する迷惑もあるがこれも計算ずみだ。これだけの客をセルフとはいえ、スタッフ一人でこなしているのがすごい。調理から食器洗い・掃除までかなりハードな仕事にもかかわらず笑顔を絶やさず接客しているのがいとおしい。スタッフの胸の名札に「きわた」とひらがなで書かれているので、或る日「どんな字を書くの?」と聞くと「木綿と書くんですけど」と小声で教えてくれた。「へぇ~珍しい名前やな~何処に住んでるの?」と突っ込むと「神田です。同姓の木綿が十数軒固まって、ひぃじいさんから住んでます。」と聞いて驚いた。それが私の木綿の歴史を調べるきっかけとなって、池田では江戸時代から木綿産業が盛んとなって、やがて大和川の付替えによる干拓地での木綿の栽培によって池田の木綿産業が衰退したことが解った。さまざまな人が出会うカフェにはやすらぎと共に思いがけない原石がころがっているもんだ。
 
H.シーボルト供養塔
細原はなの墓
            
            
昔日のめんも楼




 


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