2013年6月29日土曜日

老舗


老  舗

大阪の老舗と文化「特別企画池田の老舗」(大阪春秋秋号掲載予定)の取材や資料協力を依頼されて、「老舗学」と言う学問を主唱されている大阪商業大学大学院特別教授「前川洋一郎」さんと、老舗について話し合う機会があった。

「三代目売家と唐様で書く」と言う諺があるが、息子が凡庸でなくとも家業を継承して行くことは並大抵のことではない。つい先だって池田で老舗と言われた店が破産手続の申立てに入った。閉鎖された店舗のシャッターに貼られた管財人の管理になつた旨の白々しい告知に私はこの店舗の当主と旧知であった平成12年発刊の「昭和初期の池田」の執筆編集を共に行った当時を思い出して数年前に先立たれた当主に哀惜の念が止まらなかった。当主逝去の後遺族によって経営が続けられていたのですが、突然に破産の事実を知らされて驚くと共に愕然としています。池田の名士でもあった当主が遺された功績は大きなものがありました。しかし経営者としての当主は池田の典型的なお大尽気質だったのではないかと思う。過去の家柄・栄光のプライドから抜け出せないまま家業を保守する晩年だったように思う。また当主として後継者に譲ることが自尊によって遅らせたとも思う。老舗は家業から企業へ転換する必要がある。時代の流れに即応し新しい経営改革に踏み切る決断にも欠けていたのではないだろうか?池田の昔からの風土とも思える保守性・排他性などがまだまだ抜けきらない店が幾つかあるように感じる。最近はそうでなくとも系列店・チェーン店・フランチャイズ店舗が市場に進出してきている状況の中で個人経営の店舗が立ち向かうためにはハングリー精神を維持し相当な努力をする必要がある。厳しい環境に耐えられなければ早い時期に廃業・転業を決断しなければならない。IT時代に入り新しい感覚視野とスピード化が求められる今日、老舗の維持継承発展には日々の革新が求められる。老舗の破産の事実を無にしないためにも、他山の石として旧泰然の旦那的池田商業に反省が望まれる。一方で戦国時代から続く「鴻池家」などの例を研究し企業の存続・経営の極意を学びたいと思う、
前川洋一郎教授と対談
 

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