2014年11月3日月曜日

飛田新地


飛田新地

生物には雌雄があり人間にも男女の性がある。性ホルモンは美しい恋愛物語を生み、新しいファツションを創作し、更に美化されて文化・芸術・芸能の創造をしてきた。また、性ホルモンの分泌によって男女に分かれ、性的衝動により生殖活動がおこなわれ子どもが生まれ家族となり社会が形成されている。その意味で性欲は人間社会の源泉とも言うことが出来る。しかし、それがセクハラ・強姦などの性犯罪に及び虐げられる女性の被害は後を絶たないことは残念なことです。

従軍慰安婦の強制連行が我が国の歴史認識に大きな誤解を生じているが、日本だけの問題ではなく、過去より世界各国の軍隊には一般女性の被害を守るためには慰安婦が必要でありその存在は認められてきた。

遊郭もその意味で必然的に設けられた施設であり、肯定されるべき存在と言える。問題はその内容であり人身売買であったり、強制的な束縛・監禁であったりした過去の状態である。遊郭は性犯罪を未然に防ぎ女性の生計を得る職業として社会的に必要とされる風俗業として社会の陰(裏)を支えている。

現在の俗称「飛田新地」は大正5年(1916)に設けられ警察が地図上に地域を示し赤線と呼ばれた。ちなみに無許可売春地域を青線と呼んだ。昭和33年(1958)売春防止法が施行された後は料亭として組合が自主管理する順法の営業を続けていて、警察・消防の厳重な監督の下、暴力団等の介入も全くなく安全な歓楽街となっている。女性も拘束監禁されることはなく自らの意思で自由に就業退職が出来る。しかし非社会的な風俗の世界はどろどろした人間の本性を見る公言し難い特殊な業界ではある。

大阪市西成区山王町に位置する飛田新地には約160軒の店があり、500名近い女性が働いている。客は店先のおばちゃんの案内で好みの女性を選び2階の個室に上がって飲み物とお菓子を前にして出逢い、即座に個人恋愛関係となって思いのままに行動するシステムとなっている。女性は客をキャッチするために服装メークは勿論のこと笑顔・視線に最大の魅力を傾注努力する。1511000円という料金は客にとってこれ程高い料金はないし、女性にとってはこの内5000円を受取る収入は他にはない高収入である。双方が納得すれば交渉の成立し桃源郷に埋没する。時間が延長すれば料金は加算されてゆく。それでも客は11500人を下らない。店の経営者は新地料理組合の会員であり親方と呼ばれる。店はおばちゃんと女性に任せて表には出ずに監督指導に当たる。

女性の出入りは頻繁で絶えずスカウトや求人活動に悩まされている。それでも

人件費・光熱費・家賃・組合費を差引き浮沈はあるが月200400万を懐にする旨い商売ではある。新地内は女性の年齢や容貌によって青春通り・妖怪通り・年金通りなどの通称があって料金も相応の差がある。また地域には大正時代に建てられた旧遊郭の面影を残す「鯛よし百番」と言う有形文化財の観光料亭も営業している。世間ではいかがわしい色街として敬遠されがちな飛田新地ですがそこで働く女性のなかには将来の目標を持って懸命に働き短期間で稼ぎ退職してゆく割切ったけなげな女性も多くいます。また何かの理由で追い詰められて救いを求めて働く女性もいます。生き残りをかけて必死に戦っている飛田新地の必要性を考えてみる機会があれば有難いと思います。
 
 

 

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