2015年12月6日日曜日

赤とんぼのお話し

秋にちなんで赤とんぼの話をします。初秋ともなると、虫の声と共に黄金の稲穂の上を群れをなして乱れ飛ぶ赤とんぼの姿を昔は良く見ました。都会では最近は見られない日本の原風景です。 農薬で激減した赤とんぼも農薬の改良で少しずつ増えて来ているそうで嬉しいことです。「夕焼け小焼けの赤とんぼ 負われてきたのは何時の日か・・・」の童謡は幼かった頃のことを蘇らせてくれます。 弥生時代に伝えられた稲作は日本の産業の始まりであり古代、豊葦原の瑞穂の国と呼ばれ美しい日本の誇りでもありました。中古から日本は「秋津州」(あきつしま)とも呼ばれるようになりました。紀元前660年神武天皇が国見をして「なお蜻蛉(あきつ)の臀占(交尾)せる如くあるかな」と言い「秋津州」(とんぼの島)となりました。その後「大和の国」と呼ばれるようになります。 赤蜻蛉はトンボ目・アカネ属で幼虫(ヤゴ)は水中生活し秋成虫となります。 せいれい・かげろう・とんぼう・あきつ・あきず 等よばれます。日本にはアキアカネ・ナツアカネをはじめ200種の赤とんぼが生息しています。この多種は世界でも非常に珍しいことで蜻蛉の国と言われる所以でもあります。 古来日本人は稲作を水ととんぼに関係づけて季節ごとのとんぼの種類や成育状態を観察しつつ羽黒とんぼ・糸とんぼ(神様とんぼ)・透明の羽などから、とんぼに神がかり的な一種のアニミズムを感じとんぼに豊かさ幸せを祈り大事に扱って来た。兜や日常的な品物にもとんぼがデザインとして良くつかわれ親しまれている。反対に欧米ではドラゴンフライと呼び悪魔の使いとして嫌われている。とんぼの古名「かげろう」はとんぼの飛ぶさまが陽炎のひらめくように見えるのでそう呼ばれ源氏物語では「かげろうの物はかねげに飛び交うを・・・と表現している。 *戦時中日本空軍の練習機を愛称で「赤とんぼ」と呼んでました。 *「あきつしま」は海上自衛隊 水上機母艦(飛行艇)に命名されている。

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