2016年1月18日月曜日


ちゃんこ鍋

大阪場所のあったとき、「黒海関」のいる追手風部屋へ「ちゃんこ料理」の招待を受けて行ったことがある。その部屋は堺市の「百舌鳥八幡」の境内にありました。親方は元大翔山で神社の社殿の畳部屋に中華料理のテーブルの脚のない食卓を幾つか置いた席でした。料理はすべて弟子たちの手作りのものです。「ちゃんこ」は「おっさん」の意味で部屋の料理人を指します。「ちゃんこ鍋」と「よせ鍋」の違いはちゃんこ鍋の場合メインの食材が一種類で今日は「魚」次は「豚肉」「鶏肉」などになります。たまげたのは食器で、大振りの塗りのお椀のみで料理もご飯もお茶もビールもすべてお椀で飲み食いするのです。お椀で飲むビールの味は何とも異様なものでした。食器や料理の盛り付け彩りなどを五感で楽しむ料理に慣らされている日常の食事と、ただ相撲の体力を養うための目的で作られる料理との違いを知らされた思いでした。しかし、味は抜群に美味しいものでレシピの秘密が隠された、ちゃんこ鍋でした。食事の接待役もする若い衆は給料もなく、朝6時半から稽古に励んで、関取と呼ばれる10両を目指して、唯土俵で「勝つ!」ことだけに集中している純粋な姿に感動をうけました。  H22.6.(2010

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