2016年1月16日土曜日


小林一三と記念館

新しく逸翁美術館が出来たので平成22年旧逸翁美術館は「小林一三記念館」としてリニューアルオープンしました。この建物は小林一三翁の旧宅「雅俗山荘」をそのまま「逸翁美術館」として昭和32年に開館されました。翁はこの年にこの邸宅で84歳の生涯を終えられました。建物は昭和12年建設、洋館に和風庭園を巧みに組合せた、いかにも翁の雅趣が偲ばれる建築物です。平成21年国の登録有形文化財建築物として答申されました。美術館開館50周年と阪急創立100周年を期に「池田文化」北隣に「新逸翁美術館」が新築されました。

小林一三は明治6年甲州韮崎(山梨県北西部甲州街道の宿駅)で誕生され、生家は酒造・絹問屋の豪商でした。「十三」と言う名前は13日に生まれた由来です。明治・大正・昭和と実業家として阪急電鉄(旧箕面有馬電気軌道)阪急百貨店・東宝・宝塚劇場などを創設され、政治家としては第2次近衛内閣の商工相として活躍されたことなど、あまりにも有名な業績は知らぬ人はありません。翁の偉大さはユニークなアイディアに満ちた事業だけでなく美術・茶道・文筆などの文化全般にわたって造詣が深く優れた業績と蒐集を残されたことです。翁は池田をこよなく愛し、活動の本拠地とされました。池田の風景が郷里韮崎に似ていたとも、「摂津京」の構想があったとも言われています。池田に魅せられて訪れた牡丹花肖柏・蕪村・呉春を敬慕し研究され、池田の文化人とも親しく交流され「稲束家」でも度々会合されました。翁の雅号「逸山」は「イチサン」からとも言われ逸翁と呼ばれるようになった由来です。小林一三翁は池田人よりも池田を愛し、数々の文化遺産と有形無形の財をこの池田に残されました。まさに「巨星墜つ」の思いがします。墓地は大広寺にあります。


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